まず最初に、私はまだスポックを成功させていません。もうちょっとです。ほんともうちょっと。ですので、ここでは、どの様に私がスポックに立ち向かっているかを書かせていただきます。
スポックを成功させるために、まずバルカンを改良しなければならないと考えました。フラットウォーターのバルカンで、ノーズでプレーニングできるようにしたかったのです。具体的には、極端に着水後前足加重にするのです。その姿勢で、マストをノーズ方向に傾けます。最初は、マスト手のプッシュは考えずに、ただマストを傾ける程度の事から始めました。
新しい技を習得するときに私はよく行う練習方法があります。スクール等で使った、ロングボードやGOを利用して、水上でシュミレーションしてみる事です。これが結構効きます。ただがむしゃらにプレーニングから修得したい技を繰り出すより効率的に修得できます。 スポックの修得の場合このようにしました。
まず、微風で通常の方向にセイリングします。(もちろんNOプレーニングです)セイル手を離して、ノーズにクロススタンスになるようにジャンプします。放したセイル手で逆側のブームを掴みマスト手も放して反対側のブームを掴みます。(今は、セイル手ですね)この状態は、バルカン着水の格好です。そして、セイルに風を(裏風で)入れて、ノーズを支点にボードとセイルを回します。ほら、スポックの動作でしょ。頭で考えているより、かなり前足加重が必要だし、セイルに寄りかかる行為が必要なのが体で覚えられます。
ジョシュストーンは、着水後マスト手は、マストを直接掴んでいます。セイル手は、ブームではなくてセイルを直接プッシュしています。ウエッブペットリックは、逆に両手ともブームを掴んでスポックしています。私も両方試していますが、スポック540につなげる為にも、ブームを掴む方がベターだと考えます。
ノーズを滑らせる着水が決まるようになると次のステップです(現在私はこの段階です)。
ノーズの着水後、裏風をいれてさらに、そのセイルを押し出すのです。このときの注意点は、私のようにブームを掴むのなら、後ろの手を、かなり幅広くしなければスムーズなローテーションがやりにくくなります。ヘリコプタータックのセイル返しのように、大きく(肩幅の3倍)手幅を広げましょう。マストを掴むのなら、そんなに無理に広げないで、重心を崩さないように気をつけるべきでしょう。
ここまできたら、後は慣性の法則に逆らわずに、振り返ってしまえば板は回ります。ノーズがかなりの勢いで水を切るのが見えます。結構この角度でノーズが水を切るのを見るのは新鮮な気持ちがします。今まで、このアングルで見たことなかったですものね。
そこから、後ちょっとです(ちょっとと思っていても遠い場合がありますが)。何かが、必要なのです。今模索中です。ボードは回っても、セイルがついていかなかったり、セイルが回っても板がついていかなかったりします。この状態になって、数ヶ月です。でも、がんばります!早く完成して、この場所で発表したいと思います。みなさん期待していてください。スポックの謎を必ず解き明かして見せます!
スポックを練習すると、バルカンとの違いに気がつきます。スポックはバルカンの延長線上にありますが、大きく違う点は、着水の位置です。バルカンでは、真上から見れば、約100度〜130度程度回せば良いのです。しかし、スポックは、約150度程度回すことが必要です。でも180度回すと回しすぎだと思います。
「バルカンよりさらに前足にのる。ジョイントの上に、のってしまう気持ち。」
「着水後、マストをより寝かす。そして、マスト手を広げてブームの中央より後ろをリグリップする。」
「あとは、振り返る。」